医学部生の6年間②
こんにちは。
担任助手の杉山です。
前回に引き続き、医学生の6年間はどんな感じなのか書いていこうと思います!
今回は3年~4年編です。
<3年生>
3年生では、主に臨床の医学について学びます。
具体的にこれまでと何が違うかというと、
1年生2年生は遺伝や細胞など生物チックな単元や、人体の解剖学を学んだのに対し、
3年生では消化器とか呼吸器、産婦人科みたいな各科について学んでいく感じです。
1年間で1通りの科を学ぶので、なんと2~3週間に1回のペースでテストがあります。
2週間消化器の授業→テスト→3週間呼吸器→テスト→・・・ みたいな感じです。
とはいえ、それぞれのテストはかなり軽いので3年生はかなり楽な学年な気がします。
そんなわけで医学部の部活は3年生で幹部(役職)をやることが多く、
6年間で一番部活を頑張る学年ともいえます!
あと、時間があるので僕の周りではこの辺で近場の海外旅行に行き始める子がいるイメージです。
<4年生>
4年生は夏前まで3年生と同じく講義で、秋頃から病院での実習がスタートします!
さて、この実習の直前の夏休みにあるのがCBTとOSCEというテストです。
このテストは何ぞやという人のために分かりやすく言うと、ミニ国家試験みたいなものです。
CBTが筆記試験、OSCEが採血などの実技試験みたいな感じです。
このテストに合格しないと病院実習に進めない(留年)なので
このテストも医学生はめちゃめちゃ頑張ります。
8月半ばのこのテストに向けて、大体新学期スタートの4月、早い人だと3年生のうちから勉強をスタートします。
ということで、どんな問題なのか例題を上げてみようと思います!
<問>
4歳の男児。38℃台の発熱が3日間続いた後、口腔内に白い斑点が出現した。
その4日後、発疹が全身に出現した。最も考えられる疾患は何か?
①風疹 ②麻疹 ③水痘 ④伝染性紅斑 ⑤アフタ性口内炎
正解は②の麻疹でした!
麻疹は風邪のような症状の後に、時間が空いて発疹が出現することが特徴です。
また、コプリック斑という口腔内の白い斑点も特徴的な所見です。
こんな感じで色んな疾患について特徴を覚えて、解き進めていきます。
でもそれ以外にも、
「医師として相応しい声掛けはどれか」だったり
「インフォームドコンセントについて正しいのはどれか」だったりと
倫理を問う問題や法律の問題なんかもあるので、幅広く勉強していく感じです。
何とかこのテストに合格すると晴れて大学病院での実習がスタートできます。
あとこのあたりから長期休暇がどんどん少なくなっていきます。
下級生の頃2か月あった春休みは、4年生だと2週間になります( ノД`)シクシク…
まあ、病院は休みなく稼働していてそこで実習させてもらっているのでもらえているだけありがたいのかもしれませんね。
(とはいえ、もう少し遊びたいですが)
ということで、3、4年生編はこんな感じです。
段々どんな学生生活か想像できてきたでしょうか?
次回は56年生編を書こうと思います。
読んでくださった方はありがとうございました!
