医学生の就職活動
こんにちは!
担任助手の杉山です。
今日は医学生の就職活動について書いていこうと思います。
僕は現在岐阜大学医学部5年生なのですが、
高校時代の同級生は就職活動を終えたり、現在絶賛励んでいたりします。
文系の同級生はこの4月から社会人ですし、理系の同級生もこの夏から就職活動を始めていて
なかなか大学1.2年生の頃と比べて会うのが難しくなって悲しいなーと思うこの頃です。
さて、就職の話になるとよく同期から
「医学部は進路決まってていいな」「医者は就活ないんでしょ」なんて言われることが多いです。
しかし、これが意外にも就活みたいなことがあるんです。
僕自身も医学部4年生ぐらいでその仕組みを理解したばかりで、あまり完璧に理解しているか微妙ですが
具体的に就活とは何をするのかについて書いていこうかと思います!
①病院見学
医学部の就活は病院見学からスタートです。
一般的な就活で言うとインターンがこれにあたるかなーと思います。
大体4年生冬~5年生夏ぐらいから医学生は病院見学をスタートします。
具体的に何をするかというと、病院に出向いて自分の志望科のオペや処置を見たり、
1年目の研修医の先生に病院を案内してもらったりします。
病院を選ぶ点としては、立地・給与・勤務形態など一般的な就活と似たようなものもありますし
病院によって「内科が強いor外科が強い]「救急が忙しいor比較的緩い」などあるので、自分の志望科や求めるもので決めるのは医学部就活ならではの点かなと思います。
何個か病院を見学した後は、気に入った病院に2回3回と再度見学に行く流れになります。
②採用試験
6年生の夏にはいよいよ採用試験があります。
病院ごとに採用試験の方法は異なりますが、
試験自体は面接・小論文・英語試験・医学試験なんかがあります。
勿論、面接だけの病院や、面接小論文だけの病院もあるので
それは各々受ける病院によって対策して、採用試験に向かう感じです。
先輩から聞いた話だと、大体1人3病院から5病院ぐらい受けるみたいです。
普通の就活とは違って、書類審査とか1次面接なんかがないので
その点ではかなり就活自体は楽と言えるのかな思います。
③マッチング
採用試験が終わると、マッチングなるシステムが発動します。
なんじゃそりゃという方に簡単に説明すると
<1>医学生側が受験した病院を研修したい病院順に第1希望、第2希望・・と提出する。
<2>病院側も採用試験を受けた学生を採用したい順に提出する
<3>マッチング協議会が病院側・学生側共に集計してアルゴリズムに基づいてマッチさせる
<4>学生は発表された病院で初期研修をスタートする!
といった感じの流れです。
普通の就活と違って、学生側(採用される側)も希望を出せるところが面白いですよね。
そんな感じで秋には研修先が決まるので、あとは医師国家試験に合格すれば研修医スタートです。
ということで、なんとなく医学生の就活事情が分かりましたでしょうか?
特に医学部を目指している学生の子に参考になればうれしいです!
読んでくれた方 ありがとうございました!
