名古屋大学工学部 入試の特徴
担任助手の窪田です。今回はタイトル通り名大工学部の特徴について紹介します。
工学部は全学部の中で一番学生数が多く、7学科から構成されます。工学における全ての科学技術分野に対応した学科構成としており、数学・理科の基礎を根本から学び、社会・人文系の学問にもふれます。少人数のセミナーで自立的な学習能力を養い、英語を中心とした語学、専門科目の学修を経て、将来必要とされる英語力、創造力や問題解決力を養います。
・化学生命工学科
令和5年度の募集人員は一般選抜が90人、推薦が9人でした。
化学の基礎学問であり物理化学、有機化学、無機化学、分析化学、生化学などを体系的に学び基礎力を養ったうえで、合成化学、生命工学、材料科学、高分子化学などの学問を修め、工学的な見地からの俯瞰的応用力を身に付けます。4年次には卒業研究として世界最先端の科学に取り組みます。
工学部は男性が8割以上を占めますが、化生は一番女子率が高いです。
・物理工学科
令和5年度の募集人員は一般選抜が75人、推薦が8人でした。
物理学と数理科学を基盤とした「基礎と応用にまたがる学問分野」を対象とした教育・研究を行います。4年次には各研究室で卒業研究を行い、知識や技術に加えてコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力も磨かれます。
・マテリアル工学科
令和5年度の募集人員は一般選抜が99人、推薦が11人でした。
新しい素材を創り出すことで私たちの生活の質を向上し、環境・資源・エネルギーの社会的課題を解決することを目指しています。そのために材料工学から分子化学工学まで幅広い学問を学び、マテリアルを様々な観点から俯瞰できる能力を習得します。研究分野も幅広いです。
・電気電子情報工学科
令和5年度の募集人員は一般選抜が106人、推薦が12(女子枠6)人でした。
電気に関わる、幅広い技術分野の教育・研究を行っています。研究室は30以上あり、学内の未来材料・システム研究所、宇宙地球環境研究所、低温プラズマ科学研究センターや、学外の核融合科学研究所、海外の研究機関と連携しています。さらに、国家プロジェクトや国内外の企業との共同研究を通じて、電気工学、電子工学、情報・通信工学の各分野に関する世界最先端の研究環境が整っています。
ちなみに僕はこの学科に所属しています。回路やプログラミングなどを学ぶ専門科目が結構難しく、単位を落とさないように頑張っています。電気電子系に行くか情報系に行くかは大学4年の研究室配属で決まり、それまでは両方学べます。
・機械・航空宇宙工学科
令和5年度の募集人員は一般選抜が135人、推薦が15人でした。
機械工学と航空宇宙工学に共通する基礎教育、専門教育として根幹となる学問分野を学びます。名古屋大学のある中京圏は機械・航空宇宙産業の集積地のため、個々の教員や研究グループ、または本学科として、民間および公立研究機関と密接に連携して研究を行っています。
学科間で多少入試難易度の差があり、機航は合格最低点などが一番高い傾向にあります。
・エネルギー理工学科
令和5年度の募集人員は一般選抜が34人、推薦が6(女子枠3)人でした。
エネルギーに関連する新材料、様々な最先端計測技術、革新的なエネルギー発生システムなど、幅広い分野について基礎から世界最先端の研究までを学ぶことができます。エネルギーという総合的な分野を学ぶため、理系科目を中心とした基礎的科目からスタートし、より専門的な分野にスムーズに学習を進めていくことができるようカリキュラム設計を行っています。
工学部の中では人数が一番少ないです。
・環境土木・建築学科
令和5年度の募集人員は一般選抜が72人、推薦は、環境土木プログラムが4人、建築学プログラムが4人でした。
2年生から環境土木工学プログラムと建築学プログラムに分かれます。環境土木工学プログラムでは、構造・材料、水工、地盤、計画、環境、国土デザインの6つの分野を基礎に、建築学プログラムでは、建築および都市における計画・デザイン、環境・設備、構造・材料・生産技術の3つの分野を基礎にして、教育・研究を行います。
詳しくは以下のサイトを見てください。
https://daigakujc.jp/universiy_00054_contents_03_00663.html
また、令和5年度と令和4年度の入試の得点情報も参考にしてください。
https://www.nagoya-u.ac.jp/admissions/exam/upload/R5.tokuten.pdf (令和5年度)
https://www.nagoya-u.ac.jp/admissions/exam/upload/R4.tokuten.pdf (令和4年度)
また、工学部は共通テストの高得点者選抜、個別学力検査の高得点者選抜があります。詳しくは募集要項で確認してみてください。
色々調べて、ぜひ自分の行きたい学科を見つけてほしいと思います。