論文を書きました! ~大学での研究について~
こんにちは!
担任助手の滝沢です。
先日、僕が研究している内容をまとめた論文が科学雑誌にアクセプトされました!
そこで今日は、大学でどのような研究をしているのかについて、書いていこうと思います。
研究室については、以前のブログに書いていますので、ぜひ確認してみてください。
こちらが僕の論文の Abstract(要約)になります。
興味がある方は読んでみてください。
The α7 neuronal nicotinic acetylcholine receptor (α7 nAChR) is a potential target for the development of Parkinson’s disease (PD) therapeutics. α-Synuclein (α-Syn), a principal component of Lewy bodies (cytoplasmic inclusions), is a major contributor to PD pathophysiology. Previous studies have demonstrated that activating α7 nAChR protects against nigrostriatal dopamine degeneration in acute and chronic PD animal models induced by 6-hydroxydopamine and rotenone, respectively. In the present study, we investigated the effects of PNU282987, a selective α7 nAChR agonist, against α-Syn-induced neurotoxicity in α-SynWT-, α-SynA30P-, and α-SynE46K-N2a cells. PNU282987 exhibited substantial neuroprotection against both wild-type and mutant-type α-Syn-induced toxicity. Furthermore, PNU282987 promoted transcription factor EB activity and reduced intracellular α-Syn protein levels through autophagy induction. These results highlight the therapeutic potential of α7 nAChR activation in diseases characterized by α-Syn aggregation, such as PD.
専門的な単語が多く、なかなか読みにくいと思いますが、
英語が得意な人は、ぜひチャレンジしてみてください。
ここからは、論文の内容について簡単に説明していこうと思います。
僕が研究しているのは、パーキンソン病という疾患です。
パーキンソン病は、認知症などと同様に脳で生じる疾患で、現時点で有効な治療薬がありません。
そのため、新たな治療薬の開発が強く求められています。
ただ、大学では新たな治療薬を創るというよりも、
主に病気の仕組みの解明などの治療薬開発の足掛かりとなるような研究をしています。
僕の研究では培養した細胞を使っています。
細胞といっても、ちゃんと生きているので、培養していくと分裂して数が増えていきます。
その細胞を使って、病気に効く(かもしれない)薬の種を探して、その効果を確認してきました。
すぐには、治療薬とはなり得ないかもしれませんが、少しずつ病気のしくみについて研究しています。
皆さんも志望する大学にもよると思いますが、
大学生になったら、このような感じで研究を進めていくのではないかと思います。
もっと研究について詳しいことが聞きたい人は、ぜひ校舎まで聞きに来てください。