進路の考え方 ~後悔のない選択のために。~

こんにちは。担任助手の細谷です。happy helloween!! もう10月も終わりですね。最近急に寒くなってきましたので、体調管理には十分気を付けてくださいね!

今日は、1,2年生向けに進路の考え方について書こうと思います。進路選択の参考にしていただけると嬉しいです。

まず、進路選択の重要性について少し話します。今目の前のことに必死になっていると、将来のことを考えるのを後回しにしてしまう人も多いと思います。しかし、進学する選択をするならば、どんな進路に進むのか決めるのは早い方がよいです。理由は2つあります。一つ目は、求められる力は進路によって全く異なってくるからです。例えば、工学系に進むのならば数学や理科に重きを置かなければならないし、国際系ならば早いうちから英語力がつく勉強をしなければなりません。進路を決めれば、自分に必要な力が分かるので、足りない力を補うための効率の良い勉強法を考えることができます。二つ目は、進路について考えることで勉強に対するモチベーションが上がるからです。あなたは何のために勉強しているのでしょうか。進路希望がはっきりとしている子は、今の質問に堂々と答えることができ、勉強に対する意欲もとても高いです。

次に、進路選択するときの考え方を二つ、紹介したいと思います。

一つ目は、“逆算”です。つまり、将来なりたい自分ややりたいことを想像して、それから、その自分になるために必要なものを考えて、職業や大学を決めるのです。

たとえば私の友達は、将来は海外へ行っていろんな人に会ってみたいという夢から、外国の大使館で働くことを目標として英語を中心に学習を進め、外国語学部へ進学し、現在はオーストラリアへ留学しています。

二つ目は、昔の自分を振り返ることです。勉強するにつれて、科目ごとに得意不得意が見えてきて、それによって進路を決めてしまう人も多くいます。しかし、大学受験レベルであれば、苦手な科目も早いうちから対策すれば必ず得意にすることができます。得意不得意で進路を決めてしまうと、どうして勉強しているんだろうという迷いに陥りがちです、、、。そうならないためにも、自分が小さいころ好きだったことを家族の方に聞いたり、今までで出会った人を思い浮かべたりして、進路選択の根拠を探しましょう。

私の高1生のTMメンバーの一人に、強い意志をもって医学部を目指す子がいます。ある時その子にどうして医学部を目指すのか聞いてみたところ、小さいころ大好きだった旗当番のお爺さんがいて、その方がなくなる前にある本をくれたそうです。それは「命のカルテ」という医学系の本で、それから医学の道にあこがれるようになったそうです。その子の目はとてもキラキラしていて、私は、この子ならどんなにつらい受験勉強だとしても乗り越えられると感じました。

実は私自身も、小さいころからモノ作りに熱中することが好きだったのと、建築士の父が楽しそうに仕事する姿を見てきたため、建築の道に進むことを決めました。実際に建築の道に一歩を踏み出した今、私の選択は間違っていなかったと感じます。課題はつらいし、教授の辛口な講評に辛くなる時もありますが、そんな苦しさ以上にとても楽しいのです。あきらめずに受験頑張ってよかったなと感じています。

ところが同じ建築の道に進んでも、大学を辞めたいと言う子もいます。その子は、自分の学力や偏差値で子の進路に進むことを選んだそうです。大学は専門的なことを学ぶ場所です。だからこそ、全然興味のない学部に進学したら全く面白くないです。大学に入ってからそのことに気づいて他の学部に行きたいと思ったら、もう一度受験しなければなりません。せっかくなら、大学での学びを将来につながる有意義なものにしたいですよね。

今の自分が目指しているところで後悔はないのか、その進路選択のきっかけは何なのか、今一度よく考えてみてください。将来の自分の姿を決めるのは今の自分です!